少し、言葉にしにくいのですが、大事な話なので、どうか、聞いてください。
もしかしたら、このような活動をすることが、他の誰かを傷つける可能性があるかもしれない
受け取り方によっては、「満足なお産をした人たちの自己満足な活動」と捉えかねない・・
このプロジェクトを始動するにあたり、チームでも話し合いました。
そして今も意識して、心に留め続けています。
お産で「傷ついた」という経験をされた方は、思っている以上に、本当にたくさんいらっしゃいます。
こうしたいと思ったのに出来なかった。下から産みたいと思ったいたのに帝王切開になってしまった。助産院で産みたいと思ったのに近くになかった。経膣分娩だったけど、ひとりで痛すぎて怖すぎて大変すぎた、次は無痛にしたい。etc.. 他にもいっぱい
助産師さんも、その事をよくご存知で、もしかしたら、両手放しで応援しずらいと感じている方も、なかにはいるかもしれない。
なるべく、誰かを傷つけたくはないですし、そうならないようにとは思っていますが、その反応は自由で、十人十色あるだろうと思います。
私たちが大切だ、良いものだと思っていることが、たとえ、不本意でも、だれかを傷つける可能性を考えた時、心臓が、ぎゅーとなります。
足をとめるべきか、自問します。
人生の哲学において、大事なことは、二項対立(善と悪、正と誤、A or B)の間(はざま)にあるのだそうです。
答えを出すことや結果がゴールではなく、
もやもや感/なにかおかしい/これってどうなの?/わかるけど、腑に落ちない
⇨ そう感じるものにこそ、大切にしてほしいことがある。
だから、私たちにできるのは、そこにあることに目を背けず、心に留めておくこと
これからの人に向けて、お産のグサッとなることやチクっとすることが、ひとつでも 減っていくことにつながっていけるようにすること
そして、なによりも、未来に向けて、良いと思うことも、悪いと思えるようなことも、すべての いのちを、そこに在るものを信頼していきたいと願うのです。
むすびやのたね