Faithful in our Lives
これから出産する女性へ
お産の希望や勇気を届けたい
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女性が『産む力』を信じてお産できる世の中のために 〜みんなでつくる やさしい世界〜

これから出産する女性へ
お産の希望や勇気を届けたい

出産に 不安や恐怖のある妊婦さんが
新しい命を産み出すことに
少しでも、勇気や希望や温かさを感じることができるように

1人でも 多くの人が
『産む力』を信じてお産をし
子育てできる世の中になることが
私たちの願いです

実現したい世界と、私たちにできること

女性が『産む力』を信じてお産できる世の中のために、何ができるのか?

まず、ひとつに、それが大事だと感じた 私たちの体験をシェアすること。

そして、女性が、お産に対して、
世間一般に言われるような苦痛、不安、恐怖だけでなく、それと同じくらい、希望や勇気・温かさを知ることが必要だと考えました。

 

私たちのもつ妊娠や出産の経験は、
最初に思い描いていた通りのものだったり、そうでなかったり。。

クリニック、助産院、自宅、病院、母体胎児集中治療室、帝王切開での出産など、本当に様々です。

当然、お産は人生と同じ、十人十色。

いのちを産み出すストーリーには、ひとつとして、同じものがありません。

 
ですが、そんな中でも、
私たちに共通しているものがあります。

それは、トツキトオカの妊娠中、陣痛の最中、もしくは、1人目・2人目と出産を重ねる毎に、その過程で得たもの。

他の誰でもない、この私が、私自身の『産む力』を信じてお産をした!という実感。

【いのちへの信頼感】です

たとえ、この先、どんなことがあっても、お腹の子も 私も「このいのちを精一杯、生きる」という 温かな確信、原点のようなもの。

「産むのは わたし」
という覚悟の先に、どこからともなく、それを感じられた時、

私たちは、ただ自然と、ごくあたりまえに、愛をうけとり、愛をうむことができました。

 

 

私たちが伝えたいことは、
妊娠出産に関する実用的なハウツーや専門的アドバイスではありません。

また、安易に医療介入を否定したり、自然なお産はすばらしいと声高に言いたいわけでもありません。

 
ただ、私たちは、お産に対して、
苦痛や恐怖だけではない、それ以上に、希望や勇気が そこにあることを知っています。

その事実を受け取ってほしいと思っているのです。

 ゆるぎない原点だから
 そのいのちの始まりを
 大切に 大切にしたい

なぜなら、私たちもまた、
出産をひかえた時期に、いろいろな不安や恐怖を感じていました。

そんな時、行動のきっかけや支えになったのは、助産師さんの温かい言葉や継続的なサポート、家族や友人からの励まし、そして、お産についてのポジティブな本やSNSでの発信でした。

 
だから、このような発信は、お産が怖いと思っている妊婦さんに送るものであるのと同時に、

かつての私。。
まだ、お産の希望や勇気を体験していなかった、過去の私自身に送るメッセージでもあるのです。

 

 

お産を通じて、愛をうけとり、愛をうむことができた。

ここで受けとった愛や優しさを、また別の誰かに手渡し、つながっていくことで、次の愛がうまれるきっかけになりたいと考え、活動をはじめました。

妊婦さんたちが未来に向けて希望を持ち、少しでも、勇気や安心をもって出産に臨むことができるように、ここでの発信が手助けとなることを願っています。

 

プロジェクトの社会的側面

正直、初めは、(私たちにしてみたら)
こんな大きな動きになるとは思っていませんでした。

友人や身近な人達に届けられる範囲で、口コミで伝えていけたらいい。

本当に、それくらいの気持ちでした。

 
そんな中で、同じような想いをもつメンバーと出会い、それぞれの体験を共有するうちに、

新しい命を産み出す女性が、
出産に対して、苦痛や恐怖ではなく、希望や勇気を持つことは、この先の私たちの未来・子ども達の未来・日本の未来に関わってくる..

そのことに、目を背けてはならないと思ったのです。

 

昨今において、
少子化社会、産科医・助産師の過重労働や人材不足、分娩取扱病院の閉鎖など、様々な課題が取り沙汰され、

ほんの数十年前と比べても、
社会的に「どうやら、子どもを産むことが難しくなっている.. 」という印象は、否めません。

(厚生労働省のホームページより)

それを受けてか、分娩費用の保険適応化、お産場所の集約化など、日本の妊産婦さんを取り巻く環境は、日々、大きく、刻々と変化しています。

また、厚生労働省の報告によると、
妊産婦の死亡要因の1位は自死であり、虐待で亡くなった子どもの年齢は 0歳児が4割、その中でも新生児が最も多いという、目にするだけで、胸が痛くなるデータも存在します。

 
少々、大袈裟かもしれませんが、
こういった子育ての困難感は、女性が、妊娠中や出産時に無意識に抱いてしまう過度な恐怖や無力感、孤独感や無価値感に、その一端があるのではないかと憂慮してしまうのです(当然、それだけとは言いません)

 

【お産の希望と勇気】科学的根拠

さて、サイトの冒頭からお伝えしている、私たちが届けたいと思う【お産の希望や勇気】を、科学的根拠に置き換えるなら、

出産時に分泌されるホルモン【オキシトシン】と、大きな関係があるのではないかと思います。

 
オキシトシンは、子宮を収縮させ、陣痛を誘発する働きがあります。

加えて「愛情ホルモン」とも呼ばれ、
脳内から自然分泌されるオキシトシンは「安らぎときずな」を促すホルモンとして知られています。

オキシトシンの効果には、
母性行動の促進・不安の減少・痛みの感覚の減少・信頼感や自己肯定感の向上・情緒の安定と癒し・好奇心の増強

さらには、他者との関わりや向社会的行動に影響を与えるとも、言われています。
(向社会的行動とは、自発的に他人を助けようとしたり、積極的に、人々のためになることをしようとすること)

 
オキシトシンが、これらの効果を発揮するには、心からリラックスし、安心できる環境が必要なのだそうです。

つまり、妊娠・出産の過程で、妊婦さんが大切にされること、その意思が尊重されること、守りたいという意識が動くこと

安心してお産に臨めることで、
自然に分泌されたオキシトシンが十分に効果を発し、その後の子育てにも良い影響を与えると考えられます。

 

実際、私たちが、お産を通して感じることのできた【いのちへの信頼感】は、そっくりそのまま、子育てに直結していると感じます。

日々の子育ての中で、悩んだり迷うことはたくさんあります。

でも、お腹の深い場所で、子どものいのち、自分自身のいのち、それを信頼する感覚を知っていて、たとえ なにがあっても、その原点に還ることができるから、どんな時も「大丈夫!」と言える気がするのです。

 
私たちの活動は、
お産の恐怖が、ただの妊婦さん一個人の感情の話ではないこと。

その妊婦さんに、希望や勇気を与えるのは、家族や周りの人たち、助産師を筆頭に行う継続的なサポート、社会の支え、産む場所や環境、その場所でできることの選択にかかっている。

 
当然、すべてがすべて、思い通りに叶うとは限りません。

どんなお産であっても、なにが起こるかはわからないものです。

だからこそ、どんな時でも、
どんな場所でも、どんなお産の方法でも、変わらないエッセンスを、妊婦さんだけでなく、より多くの人に知ってほしいと、心から強く、思います。

 

新しい命を産むことは、
この先の未来を創ること。だから、 “妊婦さんだけの事” としてほしくない。

社会課題のひとつとして、
この大切なお産で生まれた、大切な子どもたちがこれからを生きる、みんなで支え合う未来への種まきだと考えています。

 

もちろん、先に挙げた問題の数々は、一筋縄で解決するものではありません。

この先の未来を創る人、世界をつなげていく人たちにとって、女性が本来持っている"産む力" そのともしびが消えないことを、切に祈りたい。

そんな気持ちでいます。

 

むすびやのたねの始まり 【むすびやのたね】の代表メンバーはもともと、同じ助産院を通して出産したお母さん同士です。 その助産院の同窓会を企画した際に...